琴引山(1013m)

【前書き】
 3日の時点で4日の鳥取西部の天気予報は曇り時々晴。今年最初の登山に大山を選んで出発したのですが、当日、4日朝の状態は雨。午後から回復する可能性はあるものの、明日から仕事なので午前中に下山して帰る必要があり、帰り道の国道54号線沿いの琴引山に変更しました。
 最初、敷波登山口から登ろうとしていたのですが、登山口を尋ねた軽トラックに犬を乗せたおじさんが、「この登山道は荒れてるよ」と言うので琴引フォレストパークスキー場から登ることに変更。このおじさん、宗像大社の沖ノ島にも行った事があり、沖ノ島の分社が中国、瀬戸内に多くあることを教えてくれました。朝鮮半島から沖ノ島を経由して入ってきた宝物を都に運ぶ経路に宗像大社の分社が出来たとか。いや〜、島根の山奥のおじさんから地元の宗像大社の話を聞くとは。この偶然の出会いが楽しい。

【年月日】’07.1.4(木)
【コースタイム】琴引フォレストパークスキー場(8:30)→琴引山(9:45-10:00)→スキー場(10:55)

【費用】高速代:行き\3,900(小郡まで高速+9号線)+帰り\8,150(三次経由)=\12,050     ガソリン代:約850km分
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 523246 2万5千分1地形図名:頓原 [北西]

【写真と解説】

琴引フォレストパークスキー場
この日は小中学生のスキー全国大会出場の選抜競技会が開催されていました。

登山口は写真左のリフトの上端付近にあるのですが、どこを歩けばよいのか分からないのでスキー場の係員に聞いたら非常に丁寧に教えてくれました。

私がコース脇を歩き始めると同時に競技前のインスペクション(下見)の為にリフトが動き始めました。リフトの下をトコトコ歩くのをリフトから見られるのはあまりいい気分ではありません。

リフト上端でコースを跨ぐのですが、ここでもリフト係員が渡るタイミングを教えてくれました。

みんな一登山者に凄く親切。有難うございます。
大神岩
登山道は杉の植林帯で全然面白くありません。

コース中間に沢水が流れる十畳岩がありますが、どこが珍しいのか?と言った程度の岩です。

ここ大神岩まで来ると山頂もだいぶ近いです。

山頂の「琴弾山神社と由来」には“巨岩は石神そのもので、石神崇拝は縄文・弥生時代から今日に及ぶ。”とあります。
琴弾山神社
琴弾山神社は出雲国風土記所載の古社で祭神は大国主命(出雲大神)です。

出雲国風土記には琴引山の謂れが書いてあり、山頂付近には42坊の寺院があって、修験場とされていたそうです。

山頂は神社の直ぐ裏にあります。
琴引山山頂
直ぐ上を厚い雲が漂っていました。ここの標高は1013mですから、雲の高さは1100m程度だと思います。大山だと4合目以上は雲の中だろうと考えました。

正面の雲に隠れている山は大万木(おおよろぎ)山(1218m)だと思います。
山頂から琴引フォレストパークスキー場
写真右のリフトの横を登ってきました。

リフト上部の緑の屋根の四角い建物の前に登山口があります。

登山口の看板にツキノワグマ生息地との表示がありました。冬は冬眠していると思いますが。それにしても杉の植林が多い中で、食べ物が不足して麓に出てくる熊の気持ちも分かるような気がします。
山頂から大江高山方面
西の方に大江高山と雲海が見えました。写真右端辺りに石見銀山があると思います。大江高山の向こうには温泉津町があります。名前の通り温泉の町です。

北海道に向かう飛行機で佐渡島上空を飛んでいるとき、富士山と太平洋が見えました。日本海上空から太平洋が直ぐ近くに見えるとは、何と日本は小さい国かと思いました。

大江高山にもその内、登ってみたいと考えています。
山頂から三瓶山
北西方向に三瓶山(1126m)が見えています。頂上は雲に隠れていました。

写真中段より少し下を左右に国道54号線が走っています。大山に行くときは大抵、三次ICから三刀屋まで54号線を走ります。三刀屋から再び高速とバイパスで大山まで行きます。

中国道から米子自動車道で直接、大山まで行かないのは、疲労と高速料金の問題からです。
スキー場から三瓶山
スキー場まで下山しました。

天気は若干回復して三瓶山も少しはっきりと見えています。

隣のコースで大回転?でしょうか、小中学生がポールを回り込みながら滑ってタイムを競っていました。

スキーも楽しそうです。山スキーが出来ればな〜。

【後書き】
 大山を中止しての琴引山でした。親切な麓の人やスキー場の人に会えて良かったです。
 琴引山は歴史と神話の山だと思いましたが、登山の山としては今一かな? 杉の植林が頂けません。何故か気になる。
 
 54号に出て三次方面に少し走ると出雲そばの店があり、食べたかったのですが、いつもの忙しない心境でひたすら家路を目指す。16時に帰宅して、直ぐに通勤定期を買いに行く。寂し〜。 

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